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チャイコの5番に大満足

先日,Toronto Symphony Orchestraのチャイコ5番を聴きに行きました.今回のプログラムは以下の通りでした.

James Gaffigan, conductor
Leila Josefowicz, violin

Mozart: Ballet Music from Idomeneo, K. 367
Thomas Adès: Violin Concerto “Concentric Paths” (Canadian Première)
Tchaikovsky: Symphony No. 5


最初のモーツァルトは,それほど興味はなかったのですが(私自身それほどモーツァルトが好きではないので),一発目の音を聞いて,なんと艶やかな音なんだろう,とびっくりしました.モーツァルトを聞いてこんなことを感じたのは初めてでした.のだめカンタービレで黒木くんが弾いた「ピンクの」オーボエコンチェルトのような印象です.とてもよかったです.ただ途中で心地よくなって少し意識が遠くに・・・

2曲目はカナダ初公演となる,ヴァイオリンコンチェルトです.カナダ初演ということもあるのでしょうか,曲が始まる前には,指揮者自らマイクを持ちソリストを紹介し,さらにソリストが曲の紹介をしていました.予想通りものすごい現代曲です.ソリストの「鬼気迫る」演奏を堪能しました.こんな曲を弾ききったソリストはやっぱりプロだなぁと思いました.よくこんな曲暗記できるな・・・ちなみにこの曲のためだけに,かなり多くの打楽器が用意されていました.モーツァルトもチャイコフスキーも必要なのはティンパニだけなのに.

さて,中プロが現代曲だとメインで息切れをしてしまうとということが,以前(ドボ9のとき)にもありました.今回それを危惧しておりましたが,結果から言えば,前回とは違い,今回は素晴らしい演奏を聴くことができました.とくに金管は力強くて,きれいで,ぐーっと響いてくる.毎回思いますが,TSOの金管群は本当にすごいです.もちろんティンパニも抜群の存在感でした.こういうティンパニが好きだなぁと思いながら聞いていました.ただ,チャイコフスキーの作品と言うこともあってか,指揮者はノってくると足をダンダン踏みならすし,ティンパニもここぞと言うときに破壊的な音量で叩くし,まあ,ちょっとうっとおしいかな,と思える場面もありました.

TSOの演奏会は,ドボ9を聴きに行った後,ヘンデルのメサイヤやCanadian Brassクリスマス演奏会など少し軽めのものを聴きに行っていましたが,やっぱりシンフォニーが一番良いな,と感じました.次はベートーベンの5番と打楽器コンチェルトを聴きに行く予定です.

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